2-5 ペグ法の基本

連鎖法と並んでもっとも基本的な記憶法がこれから紹介するペグ法である。

連鎖法の場合、基本さえわかっていれば、何の準備も要らず応用範囲が広く、記憶の量も多いが、第何番日は何かと問われたら、最初から連鎖の鎖をたどっていかなければ引き出せない。

この欠点を補うのがペグ法である。
ペグ(peg)とは掛けくぎのことで、記憶すべき事柄を並んだペグに引っかけて覚えようとするものである。

たとえは自分の身体の部分部分に上から順に番号をふる。
@−頭、A−額、B−右目、C−左目、D−鼻、E−口、Fアゴ……としてAなら額、Bなら右目とすぐにロに出せるようにする。

そしてこれらを掛けくぎにして、記憶すべき事柄を連想でつなげる。

Aが飛行機なら自分の額に飛行機がぶつかっていると連鎖する。
Cが鉛筆なら左目に鉛筆が刺さって痛いと想像するのである。これだとC番と問われれば、左目→鉛筆とすぐに引き出せる。

ペグ法の歴史は非常に古く、
古代ギリシャ・ローマ時代に盛んに用いられていた。

当時の人たちは詩や文章をこれによって覚えたのである。
また雄弁家たちは長い演説をこのペグ法を使って行なっていた。

19世紀にウィリアム・ストークスがこのペグ法を体系的にし
『記憶』と題する解説書を1888年に出版した。

これによってペグ法が一般化し、大いに活用された。

日本でも、明治時代にこれに関する解説書が出版されている。
このペグ法の基本は、掛けくぎをつくることである。

古代から一般に使われているのは、自分の家に番号をつけておくことである。 @入口の扉  Aくつぬぎ  Bゲタ箱  Cゲタ箱の上の花びん  Dカレンダー  E洋ダンス  F押入れ  G額ぶち  H壁のポスター  Iテレビ 
はじめは10ぐらいに番号をつける。

頭の中で部屋の光景を思い浮かべ、番号をつけるのである。
そして、番号を思ったらすぐに、部屋の場所や品物が思い出せるようにする。

これは5分か10分で覚えられる。 そして、連想で結びつける練習をする。
練習をくり返していると、いっそう、この掛けくぎがハッキリと記憶できる。

部屋を思い浮かべたとき、その場所に数字がついているイメージが浮かぶようにするとよい。 
これができたらさらに10ほど番号をつける。

J時計 Kテーブル  Lイス M窓  Nカーテン O茶ダンス  P茶ダンスの引出し Qキッチンのノレン  R流し台 Sガスコンロ
これで練習し、できればさらに10ほど番号をつけておくとよい。

これだけのペグの基本をつくっておくだけでいろいろ活用できる。

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